昨年末個人的な旅行でバングラディシュを訪問したが、明日からは
Microfinanceのトレーニングコースに参加するために再びバングラディシュへ。
JICAの青年海外協力隊でのボランティア活動は、まったく門外漢の”国際協力”という世界を体験する上で非常に重要な第一歩であったが、スキル・前提知識ゼロで挑んだために、自分の活動がどこの枠組みでどのように途上国の問題の解決に寄与しているか理解できず、”相手先への貢献”よりも”個人の経験を広げる”意味の方が大きかった。国際協力の世界は、①あくまでも草の根の"市民活動として"取り組む形と、②緊急支援や開発の専門家として"職業として"取り組む形、のどちらも重要なことは間違いないが、将来的に国際協力の世界に職業として取り組むと固く決意したわけでも全くないものの、もう少し体系的に途上国の問題へ取り組む方法を追求したいと感じていた。
いろいろ情報や機会を調べていたところ、以前から少し気になっていたマイクロファイナンスの分野について、
アライアンス・フォーラム財団なる団体が主催する「
マイクロファイナンスプロ養成コース」を発見し、参加するチャンスをいただいた。
このプログラムは、この分野ではいわずと知れたムハンマド・ユヌス氏の
Grameen銀行と並ぶ、バングラディシュでのマイクロファイナンスの一大サービス機関である
BRACというNGOで、LectureとField Workを通じてマイクロファイナンスのスキルを育成しよういうもの。今回は2週間の導入編でごくごく基礎的な内容であるが、今後は修士課程を創設し、この分野に進む人材を育成していくそうだ。
今回は3倍程度?の応募の中から日本人20名ほどが参加することになったのだが、この手の企画は”草の根ボランティア”好きな学生が多く、少し物足りないのでは?とやや懸念していたところ、フタをあけてみると、大半は社会人で、国際開発、金融・投資銀行、コンサルティングなど各界で確固たるキャリアを積んだ人が多く、非常に充実した経験になりそうだ(逆に金融リテラシーが全くない自分は専門的な内容についていけるのか?)。
また、特に金融やコンサルティングなどビジネスのど真ん中にいた人たちが、この手の企画に興味を持ってたくさん参加するというのは、時代の流れが着実に変わってきている象徴であろう。
と、いうことで明日(というかすでに今日)から2週間と短い期間であるが、どんな経験になるか楽しみである。。