前投稿に続いて。
■派遣前研修について■
短期ボランティアの場合も、出国前に2日間・現地で2~3日間と簡単なものではあるが研修が行われる。私のH20年度第4回の短期派遣では、23ヶ国(ヨルダン・ウルグアイ・ガイアナ・ベリーズ・・・中にはモルディブって観光?って派遣国もあった)35名の参加者が出国前研修に集まった。研修では、JICAボランティア事業概要,海外安全対策,交通安全対策,健康管理・病気対策,派遣国別ブリーフィングなど、活動に必要な予備知識を事例も含めてInputでき、非常に参考となった。現地のサポートもしっかりしており、小さなNGO/NPO団体で活動する場合、ここまで手厚くはサポートしてもらえる環境ではないであろう。国際協力初心者としては、非常によいChoiceであったと思っている。なかでも病気や安全対策の情報は貴重で、開発途上国にただ旅行にいくだけの場合でも有効な情報を得ることができた。
(2年間の長期派遣の場合は、出国前に研修所で2ヶ月間、語学・国際協力の基礎などみっちり教育されるそうだ。)
■ボランティア隊員の処遇について■
ボランティアは専門家と違い、契約に基づく活動報酬という形ではないが、現地での活動のための活動補助費が支給される。内容は、赴帰任経費(支度料・往復航空旅費・その他予防接種費等)、日当(ウガンダでは2500-3000¥/日≒7~9万¥/月)、現地宿泊料といったところだ。さらに退職参加者には派遣終了後の就職活動?費として国内積立金なるものが毎月約10万¥支給され、生活費・住宅補助の差を考えれば日本で生活する大卒の一般企業新入社員よりもよいかな?、といった具合である。もちろんお金をもらうのが趣旨ではないが、数ヶ月~数年にわたって腰を据えて協力活動するには、これくらいの援助があると、参加に対する敷居が下がり、活性化につながると思う。
■協力隊員について■
JICAの青年海外協力隊というと20代前半の自分探しな人々といった青臭いイメージがないこともないが、実務経験2年以上の制約もあってか、実情は25-27歳くらいが平均で、年齢層の幅もひろいようだ。皆現地に根づいて活動をしており、色が黒く、ワイルドでイメージそのものである。学生自分は多少途上国的な生活に自信があったものの、長い間ビジネス界に身をおいて免疫力が失われてる私はもやしっ子そのものだ。彼・彼女らと話してみると、やはり仕事を離れてわざわざ途上国まで活動にきているだけあり、烏合の集(失礼!)的に働いているサラリーマンと違い、いろいろ思いを持っている人が多いようだ。彼らが帰国直後に日本の社会でどう評価されるかはわからないが、長期的に見れば非常によい体験であろう。このような多様な体験を持った人材が活躍できるような場が今後どんどん生まれるように期待したい。
ウガンダではここ数年で隊員の数が急増し、現在100名弱のボランティア隊員が活動している。職種も派遣先も様々だ。どの国でも男女構成はほぼ半々程度で、ウガンダではそれほどでもないようだが、お年頃の男女が海外で狭いコミュニティーを形成することで、"あいのり"的な雰囲気になることがしばしばだとか。結婚前の私が参戦すると別の番組になってしまいそうなので、私は視聴者側にまわるとする。。
プロジェクト計画のすり合わせがほぼ終わったところで、来週からプロジェクトKick Off。どんなプロジェクトになるか楽しみである。