ウガンダについてすぐで、一月以上前のことであるが、カンパラ市内の観光について。
ウガンダは近隣の周辺国(タンザニアといえばサファリ・キリマンジャロ、エチオピアといえば起源前まで遡る歴史・文化・伝統)に比べて、海外からの観光客を大量に集める観光資源に恵まれているわけではない。周辺国よりもやや規模が小さく動物がまばらのサファリと、おそらく最も特徴的なマウンテンゴリラの住む森、ビクトリア湖岸のリゾート地といった程度か。カンパラ市内の観光案内所の規模からして、観光客がわんさか訪れる国ではないようだ。
カンパラ市内にもいくつか観光スポット(とよばれているもの)があるが、一日で一通りをまわってきた。
まずはウガンダ博物館(
Uganda Museum)から。一応各ジャンル(自然・歴史・文化・産業・スポーツ・・・)を扱おうとしいるが、写真(←)のものは問題ないが、他の部分はいかんせん管理がいきとどいてなくどの展示もボロボロ。。わざわざ見に来るほどの所でもなかったかな・・・。
次に訪れたのはマケレレ大学(
Makerere University)。東アフリカでは最も歴史のある大学で、ケニア・タンザニアなど東アフリカの指導者を多数輩出した名門大学。とはいっても建物一個ポツンとある程度なんでしょ?と勝手に想像していたが、いやはやなんとも立派なたたずまいのCampus。現在シニアのJICAボランティア隊員(日本語教師)と早稲田大学からの現役留学生が大学内で活動しているそうだ。
←は正門。
←はComputer and Information Technology学部の公舎。
購買部には本屋がありそれほど大きくないが、自然科学・社会科学・工学・農学等の一通りの本がそろう。やはりアフリカ政治と開発系の本が多い。Business Management系の書籍もありStrategy/Accounting/Finance/Marketing/Human Resoucre/Operation等など、ブースに分けて一通りの書籍がそろっている。自分の中ではLiteracyのあるSCMやProcurementの本もあった(↑)が、日本でも浸透してない小難しい理論を、はるかにずぶずぶな現場でどういかすのやら。
次はいよいよウガンダ唯一のユネスコ世界文化遺産:ブガンダ歴代国王の墓(
Kasubi Tombs)だ。事前に"世界がっかり遺産"と聞いており、かなり期待のハードルを下げていたせいか、思ったよりはよかった。カンパラにくることがあったらぜひ見ておくべきでは。↑が墓にあたる非常にアフリカらしい茅葺の建物。元々はブガンダ王国の宮殿だったようだ。
世界遺産だけにおもったよりも高い入場料(20000Ush≒¥1000)を支払い入場すると、ガイドの少年(?)がついていろいろ説明してくれた。Japanから来たというと、"Aso,Aso"というのでなにかと思ったら首相が麻生総理であることを知っていた。一応世界遺産だけに、各国から来る人のために情報は常に仕入れているようだ。
墓の内部で建物の歴史とブガンダ国の歴史について説明してくれたが、アフリカ最大で最古のHatch(茅葺小屋)と証する(?)この建物の歴史は以外にもそれほど古くなく、1880年くらいのようだ。日本では明治維新の文明開化の真っ只中に、国の中心の宮殿が茅葺屋根の小屋一つであることを考えると、その後の経済成長の格差もそれまでの文明の基盤が大きく影響しているように思える。
最後はKampalaの町の西部にあるナミレンベ教会(Namirembe Church)。ウガンダでは敬虔なCristianが多く、綺麗な教会が多い。ここも周囲の建物とは一味違い、緑に囲まれた綺麗な教会だ。
訪れた日はラッキーなことにちょうど結婚式をやっており、ローカルの結婚式を生で見させてもらうことができた(←)。
今回は訪れることができなかったが、あとはキブリ・モスク(
Kibuli Mosk)、
Ndere Centerなどがあるようだ。機会を見つけて訪れるようにしたい。