次は2ヶ月過ごしてきて感じたウガンダの印象について。
<首都カンパラの印象>
①近代都市とLocal文化の混在
首都カンパラでは大きなショッピングモールもあり、物資はなんでも手に入る。携帯電話もかなり普及しており、インターネットカフェもそこらじゅうにある。車も(Mercedeceも)バンバン走ってる。お金さえ出せば先進国と同じような快適な生活ができる。ただ、インターネットの回線だけはお金出しても太くはならないかな。
←はKampala No1のショッピングモール
Garden City。大型スーパーに加え、家電ショップ、アパレル、レストラン、本屋、シネコン、スポーツジム、カジノまでなんでもそろう。ここに来れるのは外国人とごく一部の金持ちウガンダ人だけだ。
←はGarden City内部のスーパーマーケット
Uchumi。食料品から生活雑貨まで何でもそろう。ケニア系の会社らしい。
←は職場の近くにあるもう一つのショッピングモールLugogo MallにあるGame。カルフールみたいな感じ。こっちは南アフリカ系の会社だったと思う。
←家電から大型液晶テレビまでお金を出せばなんでも手に入る(値段は日本と同じかやや高いくらい)。外国人はわかるが、ウガンダ人がどういうしくみでこのお金を捻出するかはまだわかっていない。
一方で、ローカルマーケットではいかにもアフリカらしいカオスな風景が広がっている。
←はカンパラ中心部のNakasero market。ウガンダの庶民がいく首都の中心部のマーケットといったところか。
←露天でもなんでもかんでも物を売っている。
←はその隣のカンパラ最大のローカルマーケット、Owino Market。かなりディープゾーンで、上野のアメ横みたいな感じ。先進国で捨てられてしまったような、服・靴がたくさん売買されている。
←近所のマーケットの風景。鳥もこんな感じでいきたまま取引され、その場で絞めて食卓へ。。。
②非常に劣悪な都市環境
カンパラは環境が極度に悪い。空気は車の排ガス、ごみの野焼きで極度に汚く、歩くだけで顔が真っ黒+喉がやられる。←は車の排ガス。
ウガンダ人はごみ捨てのマナーが非常に悪く、そこらへんにポイポイごみを投げ捨てる。従って町中ごみだらけ。←はマーケット付近のごみ集積場。
←は溝に捨てられたペットボトルの山。
<ウガンダ全土の印象>
・水と緑がに恵まれた豊かな国土
まだカンパラ以外は数箇所しか回ったことがないが、どこにいっても緑が多いのが印象的だ(←)。さすが、アフリカの真珠(Pearls of Africa)、ウガンダである。空気もカンパラは悪いが、地方にいけば非常にきれいで、夜には日本でみたことないくらいの星空が広がる。
・整備されている主要都市間の道路
カンパラから東西南北主要都市への道路は非常によく整備されている(←)。マタツに乗れば100kmくらいのスピード(時には140km)で数時間もあればウガンダ各地に移動できる。
・水道・電気の普及率
どれくらいの普及率かわからないが、地域によってはまだまだ水道も電力も届いていないところが多い。水は雨水か井戸、電気の変わりにロウソク、ガスは全く不要で炭火といった生活だ。電力が来ているところでも停電は頻繁で、まだあまり電気が必須の生活とまではいってなさそうだ。
<ウガンダ人の印象>
・明るく性格はいいがのんびり?
ウガンダ人はいいやつが多い。歌と踊りが大好きで、陽気で気さくに話しかけてくる。また、たまにぼったくろうとしてくるやつもいるが、悪いやつはあまりいない。この間は道に落としたお金を気づかず歩いていたところ、わざわざ拾って走ってもってきてくれた。
明るく性格のいいウガンダ人だが、仕事・時間に関しては非常にのんびりだ。あくせく働いてそうなウガンダ人はみたことがない。レストランにいっても、注文して会計を済ませるまで、どんなに早くても1時間弱かかってしまう。カウンターパートとのミーティングもなかなか時間通りには始まらない。ましてや1対1のミーティングの際にも、豪快に居眠りしてしまうときもある。あくせく働かない原因の一つとして、四季がなく、水と緑に囲まれて、これまで食べ物に困ることがなかったことが影響しているように思われる。(自分の中で比較対照をもちあわせていないのだが、ある隊員の話だと、多少なりとも四季のあるジンバブエでは、ここまでのんびりはしていないようで、教育水準も高いそうだ。ただし今は政治が問題でとんでもないことになっているだが。。)ウガンダは農村地域にいけば、バナナとマンゴー、アボガドなどフルーツがごろごろころがっている。それを食って寝てりゃいいのだ。
逆にウガンダで成功しているビジネスマンは中国人とインド人が多いようで、ウガンダ人がこれからどんな産業で飯をくっていけるかは、民族性・適性をよくよく考える必要がありそうだ。
<その他>
・どういう支援が必要か?
アフリカというと、飢餓、水不足、紛争・内戦、難民、疫病、政治腐敗といったステレオタイプなイメージがどうしてもあるが、どうやら国ごとに全く違う環境におかれているらしい。少なくともここウガンダでは、豊富な水と緑に囲まれ食料に困ることは全くなく、餓死した話など聞いたことがない。そして、最近は政治も安定し、紛争・内戦もない。
ただ、一方で医療水準が依然高くなく、HIV・マラリアをはじめとした病気に悩まされていることや、教育普及率が未だ100%に到達するには程遠いこと、カンパラ中心部を歩いていると足の悪い人やまだ物心ついてない子供まで、物乞いをしている人がごろごろいたりする。この間は雨の中でずぶぬれになりながら、ぼろぼろの男がしげみで犬の死骸に手を加えている(自分の目に間違いなければそのまま食べようとしていたに違いない・・・)目をそらしたくなるような光景を見てしまった。
こういう国にどういう支援が必要なのか?といった大きな問いに答えを出すのはまだまだ現状を広くwatchする必要がありそうだ。