先週末は派遣先の同僚が毎週いっているという教会に連れてってくれるとのことで、日曜日の朝から教会に見学にいくことにした。ウガンダは過半数がキリスト教(残りの10%程度がイスラム)を信仰しており、毎週教会に通っている敬虔なChristianが非常に多い。
どんなローカルな教会に連れて行ってもらえるんだろうと想像もつかなかったが、今回連れて行ってもらったのは、カンパラの中心部から少し西南に外れた、
Miracle Centre Cathedralという非常に大きな教会(←)。なんでもムセベニ大統領も寄付して建造されたウガンダでも最大級の教会らしい。
Catholic? Protestant?と宗派を尋ねてみたところ、"
Pentecostal"(?)といっていた。静かに祈りをささげるCatholicとProtestantと対照的に、Pentecostalはいわゆる"Gospel"を歌いながらにぎやかに祈りをささげる宗派だそうだ。
教会の中に入ってみると、イメージしていた教会の施設とは異なり、コンサート会場のような近代的な施設(←)。なんと10,000人もの人を収容できるようだ。
さっそくゴスペルのような音楽が始まり、みんな立ち上がって歌って踊って会場のVoltageがどんどんあがっていく(↓序盤でもこの盛り上がり。中盤以降はもっとノリノリになったのだが非常に残念ながら序盤の動画のみ。)
何曲か過ぎて会場のVoltageがあがったところで、若いpreacher(40歳くらいだろうか?)が登場し、なんとその人まで"ハレルヤ! ハレルヤ!"といって、歌って踊りまくっている。
ようやく歌と踊りがひと段落し、preacherの説教が始まったところで、どこから我々のことを聞きつけたか、”今日は外国からSpecialゲストが来ている”といって、いきなりFianceeと一緒に、5000人以上はいただろう観衆の壇上に引き上げられた。preacherは非常にsmartな人で、日本にも来たことがあるらしく、”どこからきたの?”とか"何しにウガンダに来てるの?"とか”私は神戸牛が大好きだ”(?)とかいっていくつか会話をしてくれた。最後に、”Webale Nyo”(ルガンダ語で"ありがとう")と観衆に挨拶したら、非常に盛り上がってくれた。言葉の力は非常に強く、片言でも話せるようになっておいてよかった!
その後もpreacherの”説教”というよりは、話が非常にうまく、選挙の街頭パフォーマンスのような感じで会場を盛り上げながら、聖書のひとコマの意味を現代風に説いていた。最後はまたゴスペルで歌って踊って華やかに終了。1時間半ほどの時間が楽しくあっというまに過ぎ去った。教会に来ているというよりはコンサートに来て、おまけにいろいろ聖書の道徳について学んだという感じだ。堅苦しくなく、楽しみながら大事なことを学ぶ、市民に根付いた非常にすばらしい環境に見えた。
こういう場所は観光ではなかなかこれないので、”国際協力”のみならず”市民交流”の意義もある青年海外協力隊の醍醐味を存分に味わった一日だった。残りの時間もどんどん地元の人の中に入っていろいろ体験を重ねていきたい。
ようやくMBAのApplicationの結果が全てでそろった。先日の
ウガンダでのInterviewのあとは、残り2校は電話でのInterviewとなった(しかも同一日に2校のダブルヘッダー)。さすがにここまでくると、いくつか発表が重なる先週・先々週は気が気でなかった。3rd RoundでInterviewまでたどりついた3校のうち、Career GoalとFit感のあった
一校はあえなくReject。残りの
USの一校とひょんなことからウガンダでInterviewをすることになった
UKの一校がなんとまたWait Listに。。(ただ、なんとなくこんな結果となる気がしないでもなかったのはなぜだろう??)
これで、1st・2ndは6戦0勝3引分3敗、3rdも入れて全体で11戦0勝5引分6敗と壮絶な結果となった。こういう結果となることは正直全く予想していなかったが、数年準備にかけた上2度目のガチンコ勝負の結果、1つも合格することなくWaitlistばっかり5つというのは無念という以外の言葉がない。ただ、Top Schoolに対してそれなりに手応えもあり、あと一歩!の感が非常に大きく、どのAdmisssionも口をそろえて"世界的金融危機の影響で歴史的に競争が厳しかった"という今年の出願状況(*とはいえ去年のApplicationも過去まれに見る厳しさといっていたが、今年は輪をかけてさらにか?)で、この結果をどう評価すべきか?
喉から手がでるほどWaitlistからの繰り上がりが1校でも欲しいところだが、さすがにこのタイミングから甘い期待はできないので、少しずづ検討し始めていたAlternative Plan(派遣村以外で?)をついに具体化すべき時がきた。今のMotivationとしては、超Top Priorityの学校に対する思い入れがやはりどうしても強いので、どういう結果になっても、ここまできたら再(というか再々)チャレンジしようという方向に傾いている。ただ、いろいろ区切りをつけて、仕事も飛び出して来た、そして結婚も控えているので、次の1年どういう形にせよ、後からふり返って最高によかった!という時間の使い方をしたいと思う。この際夫婦で世界一周でもするか??
Fiancéeが来たことでついに待望の散髪!3ヶ月以上伸びに伸びきっていた髪をばっさりやってだいぶRefresh!!
散髪前↓
散髪後↓
2月の引越しの時点では、寝室にベッドのみで、他の部屋にはろくにカーテンも付けずに生活をしていたが、少しずつ家具を買い揃えて、ようやく一部屋だけ快適にすることができた(←)。せっかくアフリカにきたので、テーマはアフリカ風(って勝手な先進国的な見方で、ウガンダの人が暮らしている住居とは違うはず、、、)。
↑はソファー。わざわざカンパラの南の家具市場まで遠出して手に入れた。200,000Ush(≒1万¥)とウガンダでは非常に高額だが、自然で手作り感があるので気に入っている。座りごこちはちょっと固いかな。。
↑はアフリカらしいラグをカーテンの代わりにしたもの。ごわごわした質感が気に入っている。こちらは地元の人は絶対買わない
観光客向けの店で、130,000Ush(≒6,500¥)も出して買ったもの。これはお土産に持って帰れるから多少の出費はいいかな。
ようやく家の環境が整ったところで、JICAの隊員を招いてHome Party。たまたま私の大好きなタイ料理好きの
隊員(彼女は今週末帰国して、つぎは
Peace Boatのスタッフとして働くそうだ。人生のどこかで一度は世界一周してみたいものだ。。)がいて、タイ料理パーティーとなった(↑)。久々のタイ料理は悲しいかな、ウガ飯より断然うまい?!
これまで自分の目でミクロな視点でウガンダ社会を見てきたので、今回は数字を使って日本と比較をしながらマクロな視点でウガンダ社会を大きく俯瞰してみようと思う。
国土・人口
ウガンダ 日本
面積(2008) 236,040km² 377,835km²
人口(2008) 31,367,972人 127,288,416人
人口密度(2008) 133人/km² 337人/km²
出生率(2008) 48.15/1000人 7.87/1000人
死亡率(2008) 12.32/1000人 9.26/1000人
人口増加率(2008) 3.603% -0.139%
Source:
Index Mundi
ウガンダは日本の約2/3の土地に、3000万人ほどの人口を抱えており、人口密度は日本の約1/3。Kampalaにいる限り人がうじゃうじゃいるので、日本より高いくらいと思っていたが実際は日本の方が3倍。
ウガンダの出生率は日本の約6倍で、どこにいっても小さな子供がたくさん周りにいる実体験と一致する。人口減少が問題となっている日本とは反対に、ウガンダでは歯止めのない人口増加が非常に問題となっており、2050年までに1.3億人に達するとの
レポートもある。ちなみに人口ピラミッドは↓の通り、ウガンダは絵に描いたようなピラミッド型で、日本は少子化がどんどん進んでいるのが分かる。
<ウガンダの人口ピラミッド(2005)> (
Nation Masterより)
<日本の人口ピラミッド(2005)> (
Nation Masterより)
産業・経済
日本の主要産業が、自動車,電子機器,機械,鉄鋼,船舶,化学,繊維,加工食品と高度な加工技術を要する産業であるのに対し、
ウガンダは砂糖,ビール,タバコ,綿,セメント,鉄鋼と1次産業に近い生産が中心である。主要輸出品目は、
日本は輸送機器,自動車,半導体,電気機械,化学製品、
ウガンダはコーヒー,水産物(ビクトリア湖で水揚げされるナイルパーチ等)とその加工品,紅茶,綿,花・園芸品,金。
産業ごとの労働人口比(1次(農林水産業)/2次(工業)/3次(サービス業))は、
ウガンダが82%/5%/13%で圧倒的に1次産業が多いのに対し、
日本は4.6%/27.8%/67.7%とサービス業が多いのがわかる。
ウガンダ 日本
GDP(2008) $145億 $49,230億
1人当りGDP(2008) $453 $38,559
経済成長率(2008) 6.4% 0.7%
Gini係数(2002) 45.7 38.1
Source:
Wiki Index Mundi
GDPは日本の約300分の1以下、一人あたりに換算すると85分の1。ただし、日本が90年代よりほぼ横ばいなのに対し、ウガンダはここ数年高い割合で経済成長を続けている(↓下図)。
所得格差の指標の
Gini係数は少し古いデータ(
2002)だが、思ったほど差がない。ちなみに世界のWorstはナミビアで70.7(2003)、アメリカは45(2007)。
<ウガンダの経済成長率推移> (
Index Mundiより)
<日本の経済成長率推移> (
Index Mundiより)
医療・衛生
ウガンダ 日本
平均寿命(2008) 52.34歳 82.07歳
乳幼児(1歳以下)死亡率(2008) 6.6% 0.28%
幼児(5歳以下)死亡率(2005) 13.6% 0.4%
HIV/AIDS成人有病率(2008) 4.1% 0.1%以下
清潔な飲料水の普及率(2004) 60% 100%
衛生設備の普及率(2004) 43% 100%
Source:
Index Mundi
人口ピラミッドからもわかるように、ウガンダの平均寿命は圧倒的に低く、乳幼児・幼児の死亡率も日本と比べて非常に高い。また、HIV/AIDSの有病率も他のアフリカ諸国(Worstは40%近いスワジランド・ボツアナ、南アは約20%、隣のケニア・タンザニアは7~9%)と比べると4.1%まで下がってきているとはいえ、日本と比べるとまだまだ圧倒的に高い(ちなみにアメリカは0.6%)。公衆衛生(飲料水・衛生設備)もまだまだ全体には普及していないようだ。
教育
ウガンダ 日本
識字率(2002) 76.6% 99%
就学率(初等教育完了率)(2005) 56% 100%
Source:
Index Mundi
識字率・就学率ともに日本がほぼ100%に達しているのに対し、ウガンダはまだまだ低い状態である。学校教育の現場に携わっていないので感覚は全くないが、初等教育(小学校)の完了率が56%というのは非常に驚きだ。そういえば平日昼間でも家の周りで遊んでいる子供がごろごろいるが、彼らは学校にいっていないのか?
通信・IT関連
ウガンダ 日本
固定電話(2008) 162,300/0.52% 51,232,000/40%
携帯電話(2008) 4,195,000/13.4% 107,339,000/84.3%
PC(2004) 120,500/0.45% 69,200,000/54.15%
Internet User(2008) 2,000,000/6.4% 88,110,000/69%
Internet Host(2008) 1,090 39,909,000
[*普及数/対人口普及率]
Source:
Index Mundi
ウガンダでは、固定電話に比べてインフラの投資コストが少ない携帯電話の普及が急速に進んでいる(↓図は普及率推移)。Kampalaで見ている限り、都市部で働く人は大概携帯電話をもっているようだ。
個人でコンピューターを持っている、また、家でInternetを接続できる環境にある人は、私の派遣先の中でもまだまだごくわずかだが、職場や学校、Internet Cafeでコンピューターを使う人は増えているようだ。Internet Hostの数が極端に少ないが、これはまだまだ端末としての利用がメインで、Webサイトで情報を開示したり組織がまだまだ少ない(Uganda Localのほとんどの情報はWebからは検索できない)実情と一致しているか。また、公務員である派遣先の職員でさえも、OfficialのメールのアカウントはYahooやGoogleのFreeアカウント(したがってInternet HostはUS)を使っていたりするため、Ugandaでメール等のInternet Hosting Serviceを運営する必要性がないことが、この数字にあらわれているか。
<ウガンダの携帯電話数推移>(
Index Mundiより)
<ウガンダのインターネットユーザー数推移>(
Index Mundiより)